レバノン出身のクチュールデザイナー、ジョルジュ・オベイカは、もともと土木工学の研究に励んでいたが、アトリエを所有する母親の手助けをするためにドレススケッチを始め、ファッションデザインの世界に興味を持つ。
レバノン戦争のさなかにパリへ赴き、シャネルのインターンとして頭角を現す。その後、ベイルートに戻り、1995年、自身のアトリエを設立。2001年にパリのクチュール・ランウェイでデビューし、女性らしくロマンティックでありながら、エレガントさを兼ね備えたデザインで喝采を浴びた。サウジアラビア、カタール、クウェートの王族をはじめ、世界中に顧客を持つ。
2020-21年秋冬ブライダル・プレタポルテ・コレクションでは、彼が生涯にわたって愛し、影響を受けている自然をテーマに光と夢の世界を展開。繊細な刺しゅうと煌くクリスタルのタペストリーを多用し、エキゾチックな百合と優美な蘭を象徴。彫刻的な美しさで表現している。
Designer
ジョルジュ・オベイカ