立体裁断の構築美による
魅惑のオートクチュールドレス

日本では数少ない立体裁断の名手として知られる外堀邦雄は、国内の大手ドレスメゾンで頭角を現し、単身ヨーロッパに渡る。パリ、ミラノ、ロンドンなど各国のカルチャーやクチュール制作を吸収したのち、トラッドに胡坐をかかない「一人ひとりの個性を引き出せる完全フルオーダーのオートクチュールを」という想いでKLOSIRを設立。山や海など鎌倉の自然に包まれながら誕生する彼のデザインは、どれもタフでセンシュアル。「多くの国内ブランドは既存の型から生産するので、どこか似た印象に。古くささの離脱にはパターンを変えるべき」と語る外堀氏は、一枚一枚異なるパターンで構築美を追求。花嫁の要望に応えるオートクチュールドレス、完全フルオーダーのオリジナルドレスを制作する。こだわりと探求心はファブリックにも及び、国際見本市に毎年足を運び、最先端の生地やトレンドカラーのチェックにも余念がない。
（Wedding BOOK No.71より）