ニューヨークを拠点に置くインド出身のファッションデザイナー。手仕事で施される美しい刺しゅう、上品で普遍的なシルエットを作るためのドレープやカッティング、独創的なデザインを完璧なまでに構築する裁断技術などで脚光を浴び、「ウエディングドレスに初めて芸術を取り入れた」と高く評されたブランド。ムンバイで生まれ育ったナイーム・カーンは、文化、建築、芸術、歴史、デザインに囲まれた恵まれた環境で育ち、少年時代、インドの王室の衣服をデザインする仕事に従事していた祖父と父のもと、テキスタイルの英才教育を受ける。その後、10代で米国に移り、20歳で伝説のデザイナー、ホルストンに師事。立体裁断で時代を超越するシルエットを作り上げる技術を得た。2003年に自らのブランドを構え、2008年には米国のファッションデザイナー評議会のメンバーとして就任。ミシェル・オバマ米大統領夫人が公式晩餐会で着用したことでも注目を集めた。
Designer
ナイーム・カーン