2019/02/26
ブライズビューティの主役は花嫁で、彼はその添え物くらいと思ってたら大間違い。最近はおしゃれな新郎も増えていますし、ふたりの仲の良さをアピールできる最適なポイントでもあります。新郎も気を抜かず最低限のドレスコードは知っておきましょう。
ドレスと同じく、初めて耳にする単語が多いメンズアイテム。おしゃれにこだわるふたりなら、基本的な用語と意味を知っておきましょう。ヨーロッパとアメリカでも微妙に異なり、日々変化している紳士のドレスコード。日本のウエディングで「昼の結婚式だからモーニングで」といった、ドレスコードを完璧に守るという風習は薄れてきていますが、ふたりがホストとなり、大切なゲストを迎えてもてなすという特別な日ということを忘れず、雰囲気やゲストに失礼のない装いを心がけましょう。
デザインもカラーも豊富になったジャケット。ドレスとのバランスはもちろん、ゲスト層やウエディングのスタイルも考えて、TPOに合ったものを選びましょう。
午前中から昼にかけて、最も格式が高いとされているスタイル。丈は膝までで、フロントはウエストあたりから裾への曲線を描くようにカットされているのが特徴。白、黒、グレーの色合いで統一するのが基本。
夕方から夜の準礼装とされていますが、デザインやカラーのアレンジは豊富で、昼にも着用されることが多いです。ウイングカラーの白シャツに黒の蝶ネクタイという組み合わせも、最近は高い自由度でアレンジされています。
平服より格が上のディレクター(重役)クラスという意味からついた昼の準礼装です。モーニングコートの丈が短くなったもので、色は黒が基本ですが、最近はカラーバリエーションも豊富になってきています。
夜の正礼装で燕尾服とも呼ばれます。後ろがツバメの尾のように長く割れているのが特徴です。大きく開いたVゾーン、襟部分に拝絹と呼ばれる黒のシルク地が施されています。白ベストに白の蝶ネクタイを合わせるのが伝統的な装いです。
モーニングコートにかわるまで、昼の正礼装とされていたスタイルです。現在は個性的な装いを実現できるウエディングスーツとして人気が高いです。膝くらいまでの長い丈が特徴ですが、身長が低いと重く見えることも。
ウエディングの主役らしい華やかさを備えたスーツです。礼服とは違うので、友人中心のカジュアルなパーティや2次会向きといえます。生地やデザイン、カラーも豊富です。花嫁とのバランスを考えて小物アレンジにこだわりたいスタイルです。
色は白が基本になります。ジャケットの袖口から1cmくらい見えるくらいの袖丈を心がけましょう。スーツとセットのことが多いですが、シャツのみ購入というレンタルショップもあるので確認を。
一般的にワイシャツと呼ばれる標準の襟が特徴で、襟の大きさや形には多少流行があります。タキシードやパーティスーツに合わせましょう。
前に折った形が鳥の翼のようで名前が付いた襟のことを指します。フォーマルシャツの代表格で、襟元の折れ加減や尖り具合はさまざまです。
襟が前に折れず、首に沿って立った形で、礼装用のシャツによく使われるデザインです。このタイプの上着をマオカラーと呼ぶこともあります。
取り外し可能なシャツの襟やカフス用の留めボタン、タキシードなどに着用するシャツの胸に付ける飾りボタン。シャツはもともと肌着に近い存在で、ボタンをそのまま見せるのはみっともないという意識から生まれたとされています。最近は厳密ではないですが、おしゃれアイテムとして楽しんでみるのもおすすめ。
シャツの袖口に付けた布のこと。汚れ防止と飾りの役目を兼ね、色やデザインのバリエーションも多彩。カフスボタンでさらにおしゃれを楽しめます。フォーマルシャツはジャケットの袖口よりも長めなので、カフスが見える機会が多いです。また、レンタルの種類も豊富です。
メンズフォーマルのおしゃれポイントがタイ。形だけじゃなく、光沢や色合いなどにもこだわって。花嫁とのカラーコーディネートも楽しめます。ブートニアとのバランスに注意しましょう。
一本の細長い布を蝶結びにしたネクタイです。カラフルなものも増えていますが、燕尾服には白、タキシードには黒の無地を合わせるのが基本となります。
昼の正礼装に用いる幅広のネクタイです。ウイングカラーのシャツに合わせるのが原則となります。華やかさがあるのでウエディングによく使われます。
短いリボン状の一枚布を、首で交差してピンで留めるスタイルです。比較的カジュアルな雰囲気なのでゲスト層などにふさわしいか考えて選びましょう。
ベストの場合、テールコートには白、モーニングには黒かグレーなどの決まりごとはあるものの、今は比較的自由度が高く色合いも豊富です。ジャケットを開けたままのことが多いので、ベストのボタンを留めたとき、自分のサイズに合っているか確認しましょう。チーフについてはフォーマルの基本は白ですが、遊び心満点のデザインや、色なども豊富に揃っています。照明が多い会場でしたら、光沢のある素材で輝きを大切にしてみましょう。
フォーマルで心がけたいポイント、それはきちんとウエストマークして履くことです。腰で履くと、だらしないうえに足が短く見えてしまいます。パンツのラインを美しく見せるには、サスペンダーが便利です。また、花嫁がヒールで背を高くした場合、バランスをとるためにシークレットシューズを履くこともあります。パンツの丈も変わってくるので、事前に確認しておきましょう。パンツのサイドに施してある細いテープのことを側章と呼び、テイルコートは2本、タキシードは1本入っています。
レンタルもできますが、この機会にフォーマルシューズを購入するのもひとつの方法です。靴下は、黒系のスーツには黒かグレー、白やベージュには白を合わせましょう。座ったときの記念写真など、チラリと見えることがあるから注意が必要です。普段履いている厚手のスポーツタイプはNG。フォーマル用の靴下は必ず用意するようにしましょう。
昼の礼装用の靴です。もっともクラシックでドレッシー。つま先に皮を被せることで生まれる横線が特徴的です。
つま先に飾りなどがない、一枚の革で作られた靴です。シンプルなゆえに、素材とフォルムにクオリティが出るデザインになります。
夜の礼装用の靴で、リボンを飾ったものが多いのが特徴です。光沢があり、靴墨でドレスやスーツを汚さないための配慮から、素材はエナメルがメインです。